夏だし、楽だし、水出し
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夏になると、アイスコーヒーを飲む回数が増える。
でも、毎朝アイスコーヒーを淹れるのは、思っているより手間がかかる。お湯を沸かす。ドリップする。氷で冷やす。片づける。たった一杯のために、朝からいくつも作業が発生する。
そこで便利なのが、水出しアイスコーヒーだ。
なかでも、いちばん手軽なのがダンク式のドリップバッグを使う方法。
ダンク式なら、コーヒー豆を量る必要がない。ミルもいらない。フィルターで濾す必要もない。バッグごと水と一緒にジャーへ入れて、冷蔵庫に置いておくだけでいい。
夜に仕込めば、翌朝にはアイスコーヒーができている。
水出しアイスコーヒーというと、少しこだわった飲み物に聞こえるかもしれない。豆を選び、挽き目を調整し、抽出時間を考える。そういう楽しさももちろんある。
でも、毎日飲むなら話は少し変わる。
本当に大事なのは、どれだけこだわれるかではなく、どれだけ続けられるかだと思う。
その点で、ダンク式のドリップバッグはかなり強い。
作り方はとても簡単。
清潔なジャーやボトルに水を入れる。
ダンク式のドリップバッグをそのまま入れる。
冷蔵庫で8〜12時間置く。
翌朝、バッグを取り出す。
これだけで、水出しアイスコーヒーが完成する。
目安としては、1バッグにつき水200〜250mlくらい。しっかり濃いめにしたいなら水を少なめに、すっきり飲みたいなら水を多めにする。500mlの水筒で作るなら、ドリップバッグを2個入れるとバランスが取りやすい。(もちろん1個でも十分楽しめる)
最初は少し濃いめに作っておくのがおすすめだ。
氷を入れると味が薄まるし、ミルクを加えるならなおさらコーヒー感が欲しくなる。薄く作ってしまうと、あとから濃くするのは難しい。濃いめに作っておけば、水やミルクで調整できる。
水出しのいいところは、味がまろやかになること。朝に飲むなら、このまろやかさがちょうどいい。
水出しアイスコーヒーの価値は、「おいしいコーヒーを家で作れること」だけではない。
朝の判断を減らせることにある。
朝コーヒーを飲もうとすると、意外と小さな選択が多いことに気づく。
コーヒーを淹れるか。
コンビニで買うか。
カフェに寄るか。
家で淹れるならいつお湯を沸かすか。
氷はあるか。
片づける時間はあるか。
ひとつひとつは小さい。でも、毎日積み重なると地味に面倒になる。
ダンク式の水出しなら、その選択を前日の夜に終わらせられる。しかも、やることは「水にバッグを入れる」だけ。
これは、丁寧な暮らしというより、むしろ丁寧にやらないための工夫。
朝の自分にがんばらせないための仕組みと言えるかもしれない。
この割り切りが、毎日のコーヒーをかなりラクにしてくれる。
保存は冷蔵庫で。作ったらできるだけ早めに飲み切るのがいい。毎日飲むなら、1日分ずつ作るくらいがちょうどいい。
ダンク式のドリップバッグで作る水出しアイスコーヒーは、特別な道具を持っている人のためのものではない。
むしろ、コーヒーは好きだけど面倒なことは増やしたくない人に向いているのではないだろうか。